
「勉強しなきゃいけないのはわかってるのに、どうしてもやる気が出ない…」 「机に向かっても、すぐに集中力が切れてしまう…」
志望校合格のためには勉強が必要不可欠。しかし、その「やる気」がコントロールできずに悩んでいる高校生は非常に多いです。
この記事では、「やる気」の正体(脳科学)を踏まえ、今すぐ行動に移せる「5つの具体的な対処法」と、そのモチベーションを維持し続ける「仕組み」について解説します。
なぜ?勉強のやる気が出ない「脳」の仕組み

まず知っておくべきは、「やる気(モチベーション)」は意志の強さの問題ではない、ということです。その根拠は、ドイツの精神科医エミール・クレペリンが提唱した「作業興奮(さぎょうこうふん)」という脳科学・心理学の理論にあります。
「やる気」は脳の「側坐核(そくざかく)」という部位が興奮することで生まれます。しかし、この側坐核は「やる気を出せ!」という意志の力では動きません。
「(やる気がなくても)行動する」という「作業」によって初めて側坐核が刺激され、「ドーパミン」という神経伝達物質(=やる気の正体)が放出されるのです。これが「行動がやる気を生み出す」という脳の仕組みです。
「作業興奮」を利用する
では、どうすれば側坐核を刺激できるのか。 答えは「行動する(作業する)」ことです。
「やる気が出たから勉強する」のではなく、「勉強を始めた(行動した)から、やる気が出てきた」というのが、脳科学的な正しい順番です。これを「作業興奮」と呼びます。
「やる気が出ない」と悩んでいる状態は、「行動」という最初のスイッチが押せていないだけなのです。
今すぐできる!勉強のやる気を出すための具体的な5つの対処法
「やる気は行動から生まれる」と言っても、その最初の一歩が重いものです。 ここでは、脳の「作業興奮」スイッチを押すための、具体的な5つの対処法(コツ)を紹介します。
対処法①:まずは「5分だけ」と決めて始める(スモールステップ)
「3時間勉強する」と考えると脳は拒否反応を示しますが、「英単語帳を5分だけ見る」ならハードルは大きく下がります。まずは簡単なタスク(スモールステップ)で机に向かい、「作業興奮」のきっかけを作りましょう。
対処法②:勉強する場所や環境を変える
自宅の自分の部屋で集中できないなら、それは「スマホがある」「ベッドがある」といった環境が原因かもしれません。塾の自習室、図書館、学校の教室など、「勉強するしかない環境」に物理的に移動することで、脳のモードを切り替えることができます。
対処法③:大きな目標を「小さな目標」に分解する
「〇〇大学合格」という目標は、あまりに遠すぎて「今何をすべきか」がわからなくなり、やる気を失う原因になります。 「今週中にこの問題集を10ページ進める」「今日は英単語を20個覚える」といった、「達成可能な小さな目標」に分解し、それを毎日クリアしていくことがモチベーションに繋がります。
対処法④:得意な科目・好きな単元から始める
「やる気が出ない」ときは、無理に苦手科目から取り組む必要はありません。まずは「これならできる」という得意な科目や好きな単元から始めましょう。解ける快感が脳を刺激し、次の(少し苦手な)科目へ進むための勢い(作業興奮)を生み出してくれます。
対処法⑤:学習の「記録」をつけ、達成感を可視化する
勉強した時間や、解いた問題集のページ数を、手帳やアプリに「記録」してみましょう。自分の頑張りが目に見える形(可視化)されると、「これだけやったんだ」という達成感が生まれ、翌日のモチベーションに繋がります。
なぜ、やる気は「続かない」のか?最大の壁は「モチベーションの維持」

5つの対処法を実践すれば、一時的に「やる気を出す」ことはできるはずです。しかし、大学受験で本当に難しいのは、そのモチベーションを合格まで「維持し続ける」ことです。
- 「計画通りに進まず、焦りだけが募ってやる気がなくなった」
- 「模試の成績が悪く、一気に心が折れてしまった」
- 「一人で勉強していると、孤独で不安になってしまう」
多くの高校生が、こうした壁にぶつかり、「やる気(行動)」が止まってしまいます。 個人の意志だけで長期間モチベーションを保ち続けるのは、非常に困難なのです。
「やる気」を「仕組み」で維持する。河合塾マナビスの学習環境
もし、その「モチベーションの維持」を、個人の意志力(根性)に頼るのではなく、「環境」と「仕組み」でサポートしてくれるとしたらどうでしょうか。
河合塾マナビスには、生徒が「やる気(行動)」を止めずに学習を続けられるよう、モチベーションを管理・維持するための強力な仕組みが備わっています。
仕組み①:「アドバイザー」という伴走者が、やる気を管理
マナビスには、生徒一人ひとりに「アドバイザー」が専任でつきます。 「やる気が出ない」と悩んだとき、いつでも相談できる「人」がいる環境は、孤独な受験勉強において非常に心強い存在です。 アドバイザーは、学習の進捗管理(コツ③, ⑤)だけでなく、「なぜ今やる気が出ないのか」という心の面まで一緒に向き合い、生徒のモチベーションが続くよう伴走します。
仕組み②:「テスト」と「対話」で、達成感を強制的に生み出す
マナビスでは、授業(インプット)を受けたら必ず「チェックテスト(アウトプット)」と「アドバイスタイム(対話)」が待っています。 これは、コツ⑤(記録・可視化)の最強版です。 「テストに合格する」「アドバイザーに説明する」という小さな成功体験(達成感)を強制的に積み重ねる仕組みが、次の授業へ向かう「やる気」を自動的に生み出します。
「やる気」を出す「対処法」と同時に、無理なく実行できる勉強計画を立てることも、モチベーション維持の鍵です。継続できる『勉強計画の立て方』については、こちらをご覧ください。
まとめ:やる気は「行動」と「環境(仕組み)」で作れる

「勉強のやる気が出ない」と悩むのは、あなたの意志が弱いからではありません。 それは、脳のスイッチを入れる「行動」が足りないか、その行動を「維持」する環境が整っていないだけです。
- まずは「5分だけ」など、小さな行動(5つの対処法)を起こす。
- 一人でモチベーションを維持するのが難しいなら、河合塾マナビスのような「やる気を維持する仕組み(環境)」を選ぶ。
「やる気」は待っていても訪れません。「行動」と「環境」によって、自分から作り出していきましょう。











