大学受験の英語はどうやって勉強すればいい?4技能を効率良く伸ばすには

英語をどのように勉強すれば、効率的に大学受験に対応できるレベルまで伸ばせるでしょうか。

2021年度にはセンター試験にかわって大学入学共通テストが始まることもあり、英語をどのように勉強すれば良いかわからずに悩んでいる人も多いでしょう。

そこで、ここでは、大学入試を目指して英語を学ぶ場合の具体的な学習方法や進め方について紹介します。

新大学入試で英語はどう変わる?

1990年から始まった大学入試センター試験は、2020年度をもって廃止され、2021年からは新形式の「大学入学共通テスト」に移行しました。

大学受験を予定している人が最も気になるのは、「何がどのように変わるのか」という点でしょう。大きくは、以下のような点で違いが見られます。

#求められる力

これまで「知識・技能」を問う問題が中心でしたが、「知識・技能」に加え「思考力・判断力・表現力」が必要な問題も出されるようになります。今まで出題されたことのない形式や題材の問題が出るため、これらに対応できる必要な力をつける勉強をしましょう。

#英語の得点配分の変更点

センター試験での得点配分は、筆記200点とリスニング50点でした。大学入学共通テストでは、リーディング100点とリスニング100点に変わります。今以上にリスニング力を上げる必要があるでしょう。

また、センター試験では発音やアクセント、文法や語句整序を問う問題が独立して出されていました。しかし、これらを単独で扱う設問はなくなり、リーディング問題やリスニング問題に組み込まれるようになります。

リーディング問題は長文読解が中心となるため、単語・熟語を単に覚えている、文法知識があるというだけでは高い点数をとるのは難しくなるでしょう。また、発音や文法などの単独設問がなくなることから、長文を読むスピードをあげて速読する力が必要となります。

英文法の穴埋めや並び替え問題ばかり解くといった勉強はやめ、「読む」「聞く」など複数の技能からアプローチすることが大切です。

新大学入試で重視される「英語の4技能」って?習得する方法とは

英語を学ぶ際によくいわれる「4技能」とは、「読む・聞く・書く・話す」力を指します。

新大学入試においてこれまで以上に重視されるため、この4つの技能をバランスよく伸ばすことが大切です。

出題形式の変化があろうと、テストで問われる知識そのものの内容は基本的に変わりません。まずは基礎を固め、基本をしっかり習得することが重要です。そのうえで、センター試験と大学入学共通テストでは問われ方が異なるため、それに対応できるような練習が必要です。

例えば、英語のリスニング問題です。

「聞く力」は単に繰り返し聞く練習をすれば身につくということではなく、基本的な文法や語彙の知識がないと聞こえてきません。そのため、「聞く力」をつけるには、まずは基本的な文法や語彙の知識を身につけることが大切です。

ただし、大学入学共通テストでは、リーディングとリスニングの配点が同じになるので、これまでのセンター試験より「聞く力」が重視されています。

正答するには、読んで理解できるだけでは不十分で、耳で聴いて理解できる力、さらに、得た情報を正確に分析し自分の持つ知識も組みあわせて解く力が必要です。

従来どおり語彙と文法をしっかり勉強して習得したうえで、以下のような練習も繰り返し行うと良いでしょう。

・習得した語彙や文章を発音、発声する

・聞き取った内容を文章に書きおこす

・文章にした内容を正しい文法に直す

英語の偏差値が50未満の場合はどう勉強する?

英語の偏差値40~50である場合や英語に強い苦手意識がある場合、英語を何からやればいいか、どのように学習を進めれば良いのか、わからない人もいるでしょう。ここでは、偏差値50未満から大学受験に対応できる英語力を養う勉強法を一例として紹介します。

#1.中学時代に習った単語と文法を覚えているか確認

英語の基本は語彙と文法です。ここがおろそかになっていると、いくらリーディングやリスニングの勉強をしても伸びません。

偏差値が50に届かない人は、中学時代に習った英語の語彙と文法があやふやになっている可能性が高いです。

高校の内容を無理に学習し始めるのではなく、中学時代の教材や参考書などを見てまずはどこまで理解しているのかを確認しましょう。覚えていない単語・イディオムは単語帳を使って毎日継続して頭に叩き込み、理解が足りない項目の総復習を問題集・テキストで行いましょう。

中学レベルの単語や文法はそれほど複雑でもなく範囲も広くありません。集中して取り組めば、比較的短期間で終わらせることが可能です。

とはいえ、英語の土台となる部分ですので焦って終わらせてはいけません。あやふやな理解のまま勉強を進めても力にならないため、しっかりと手順を踏んで学習し、わからなくなったら戻って学び直すのが一番早いやり方です。

#2.高1生からの学習内容に進む

中学時代の語彙や文法をマスターしたら、次は高1生からの学習内容を順次やり直していきます。このときも、優先順位としてはまずは語彙と文法です。

とはいえ、新大学入試において、英語の4技能がこれまで以上に重視されています。そのため、基礎的な語彙・文法力を鍛えて「読む」力を養成する一方、「聞く」「書く」「話す」の練習も同時に行う必要があります。

単語を覚えるときは、正しい発音を確認することが大切です。

appleを「アプレ」と読むなど語呂合わせで覚えることはせず、正しく発音しながら実際に音読してながら、記憶するようにしましょう。

文法の学習をする際も、きちんと発声することが大切です。

発音を正しく理解していなければ基本的に単語は覚えられないものですし、聞いてわかるようにもなりません。 ノンネイティブは基本文型からしっかり理解することが大切です。読み方がわからない場合は、リスニング教材などを使って音声を聞いてください。

覚えるときは同時に「発音・発声する」「紙に書く」というように、手を動かす・口を動かすといった基本を徹底しましょう。

おすすめしない英語の勉強法

ここでは、大学入試に向けて英語を学習する場合におすすめできない学習法を紹介します。

それは、基本の語彙や文法の勉強をおろそかにしてスピーキングやリーディングの勉強だけを行うというものです。

TOEICの大学別平均スコアを見ると、上位の大学ほど偏差値が高い傾向にあります。そこから、スピーキングやリーディングばかりに力を入れて勉強する人がいます。

しかし、基本である語彙と文法力がなければ、受験に対応できるレベルの英語力が身につくことはありません。

小学校では、母国語である国語の授業では漢字の書き取りをしたりわからない言葉の意味を辞書で調べたり作文を添削してもらったりしたでしょう。

母国語ですら基礎・基本からスタートするのです。いうまでもなく、外国語である英語を学ぶのに、基本をおろそかにして良い道理はありません。

志望大学に合わせた対策を計画的に!

テストの名称や形式が変わろうと、大学受験で求められる基礎学力は変わりません。

そのため、従来と同じ知識をきちんと学習し、まずは基礎固めをすることが大切です。そのうえで、志望大学の出題形式に合わせた対策をすると、効率良く大学受験に対応できる英語力が養成できます。

私立大学であれば、以下の点について調べましょう。

・どのような入試方式があるのか

・民間の英語資格試験(英検など)を利用しているか

・配点はどのようになっているのか

・英語の比重は高いか、低いか

・総合型選抜や学校推薦型選抜などはあるか

国立大学を志望する場合は、大学入学共通テストのリスニングとリーディングの配点比率を確認しましょう。また、二次対策として過去問演習を行い、会話表現・要約・和訳や英作文などのライティングなど、どんな形式の問題が出てくるかを知ること、問題の傾向を掴むことも必須です。

大学や学部によっては、民間の英語資格試験に合格していないと出願できなかったり、英語資格試験の得点を入試の総合点にプラスしたりするところもあります。

こういった英語資格試験は、受けたいときにいつでも受けられるものではありません。 さまざまな受験方式がある場合も、なるべく早い段階でどの方式にするかを決定しなければ、計画的に学習できないでしょう。

そのため、志望校はできるだけ早めに決めることが大切です。

ただし、受験方法や合格までの学習計画について不安がある場合、今のままでは「伸びない」と感じている場合は、サポートが手厚い塾や予備校で一度相談してみるのもいいでしょう。

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基本から応用まで幅広いレベルに対応可能で、復習用アプリを使えば「聞く」「話す」の反復練習もでき、4技能の総合的な引き上げが可能です。

また、河合塾マナビスでは、受講後に毎回、生徒がアドバイザーに受講内容を説明する「アドバイスタイム」があります。

授業で得た知識を深く定着させられるだけでなく、受験本番で最も役立つ「アウトプット力」や記述問題で必要な「表現力」も習得できます。

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